近年日本では喫煙者数が減少している一方、世界レベルでは人口増加の影響でたばこの生産量は2025年までに50%も増加すると言われている。そのほとんどが廃棄されているが、オーストラリアにあるRMIT大学の研究チームは、たばこの吸い殻をアスファルトに混ぜて道路を作る研究を進めている。吸い殻はパラフィンワックスなどで閉じ込めているためアスファルトから漏れ出る心配はない。この研究は新たな建築材料の可能性を示すと同時に、廃棄物処理の問題の解決にもつながる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。