シンガポールのデザイナー、ポー・ユン・ルー氏は認知症患者のためのデジタルツール「Rewind」を開発した。たとえばティーポットの注ぎ口に見立てたデバイスを持ち、モニターに映るコップにお湯を注ぐ動作をすると、モニター上で紅茶ができる。認知症の人は、同じ動作を繰り返すと記憶を保持するのに役立つことを理解しない場合があり、医者などが体を動かすよう促しても参加しないことが多い。そこで彼らの感情に働きかけ、つい動きを繰り返したくなる仕組みを作った。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。