鑑賞者が一人もいないアートミュージアム「MoNS」
米国ネバダ州のブラックロック・シティにある「ミュージアム・オブ・ノー・スペクテーターズ(MoNS)」は参加型の美術館で、来場者は鑑賞者ではなくアーティストとして作品を作り上げる。展示会場に入る前に自身の作品を持ち込んだり、作成したり、既存の作品に手を加えたりすることで、アートの創造的なプロセスに参加する。作品づくりを通して、一人ひとりのクリエイティビティが尊重される場所となっている。
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米国ネバダ州のブラックロック・シティにある「ミュージアム・オブ・ノー・スペクテーターズ(MoNS)」は参加型の美術館で、来場者は鑑賞者ではなくアーティストとして作品を作り上げる。展示会場に入る前に自身の作品を持ち込んだり、作成したり、既存の作品に手を加えたりすることで、アートの創造的なプロセスに参加する。作品づくりを通して、一人ひとりのクリエイティビティが尊重される場所となっている。
アフリカ向けのメンタルヘルスアプリ「FriendnPal」がケニアで開発された。このアプリは匿名で助けを求めることができるほか、被害者同士での共有やサポートが可能だ。また、FriendnPalはAIを活用しており、ユーザーが落ち込んだときにチャットボットを通じて対話し、精度を向上させる設計だ。アプリは複数の言語に対応しており、言語の障壁や資源の不足により助けを求めにくいコミュニティにもサービスを提供することを目指している。
ネットゼロ政策と気候アクションに関する質問に答えるAIチャットボット「ChatNetZero」が開発された。事実確認および「アンチ・グリーンウォッシング」ツールとして機能し、世界中の気候およびネットゼロのコミットメントに関する質問に答えることができる。自社で進めている事業がちゃんと気候変動防止に役立っているかどうかを客観的に評価する。また、自社だけでなく他社事業に関することも質問できる。
イタリアの「言語現実局」は気候変動に関する新しい言葉を収集・作成し、人々の経験を定義しようとするプロジェクトだ。気候変動時代の現実を表現する言葉を提供し、一般の人々が参加できる「参加型」プロセスを通じてそれを行うことが目的だ。新しい言葉は気候変動の感情や課題を表現し、人々が現実に向き合う手助けをする。これらの言葉を通じて気候変動への異なる視点を提供し、現実に対処する助けとなる。
オーストラリアのモナシュ大学の研究チームが、微量の水素を電気に変換する効率的な酵素「Huc」を発見した。この酵素は大気中の微量の水素を利用し、非常に効率的に発電できる特徴がある。また、Hucは安定性が高く、冷凍や加熱にも耐え、長期間保存できる。この酵素を生産できる細菌は一般的で増殖が容易であり、将来的には小型の「空気動力装置」の開発に応用される可能性がある。
フランスは衣類や靴の修理を奨励するために「ボーナス」を提供する新しい取り組みを発表した。消費者はヒールの修理や衣類の裏地の張り替えなどの修理に対して6ユーロから25ユーロ(約930円〜3,900円)の補助金を受け取ることができる。取り組みの目的は製品寿命を延ばすこと、修理業界の支援と雇用創出の促進だ。この計画はフランス政府の「循環経済法」に基づいており、家電製品の修理にも適用される。
「mum」は、漁業副産物である漁具をアップサイクルして制作されたプロダクトで、海の波模様をデザインに取り入れている。このプロジェクトは、海洋プラスチック問題に取り組む、ロンドンのPAN-PROJECTS建築デザインスタジオによるものだ。漁業で廃棄された機材や海洋プラスチックを「海からの恵み」と再定義し、それを再利用する。海洋プラスチックを再考し、新しいプロダクトを生み出すものであり、海洋プラスチックのあり方を考える機会を提供する。
パリのセーヌ川に浮かぶ「ラダマン号」は、ヨーロッパ唯一の精神科病院ボートで、年間約50人の患者を受け入れ、日帰りで精神的なケアを提供する。ボートには診察室、調理室、絵画のスタジオ、図書室、リラックススペースがある。患者と医療スタッフは「共同治療者」として平等な関係で治療に取り組み、芸術活動や作業療法を通じて自己表現と成長を促す。患者とスタッフはボートを「第二の家」とし、居場所として大切にしている。
NPO法人・コモンビートが主催する「100人100日ミュージカル」は、異文化理解をテーマに異なる属性を持つ100人が協力して100日後にミュージカルを上演するプログラムだ。役名がつけられず、全員が主役であり脇役として参加する。このプロジェクトは異文化理解を促進し、違いを認め合うスキルを養うことを目指している。プロではなく卒業生が後輩をサポートし、自己受容と自己表現の機会も提供する。
FIFA女子ワールドカップ2023に合わせて四角いサッカーボール「アンプレアボール」が制作された。女子サッカーは男子サッカーと比較してメディア露出が少ない、賃金が少ない、施設が貧弱といったさまざまな問題を抱えており、格差や問題が立ちはだかり、なかなか前に進めない現状を四角いサッカーボールで表現している。スポーツにおける男女の格差について考えさせられるキャンペーンである。