世界で掘削される油。しかし、水圧破砕(地下の岩体に超高圧の水を注入して、亀裂をいれる手法)などの抽出方法では、油で汚染された廃水が大量に発生する。流出した油の洗浄も行われているが、現在の方法は廃水に浮く大きな油膜を取り除くことが主で、細かな油滴への対策は十分でない。そこで今回、トロント大学とインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが、廃水から10分で90%以上の小さな油滴を除去する新たなスポンジを共同開発した。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。