建物や車の窓などに使用できる、透明な太陽電池。有機分子を使って目に見えない紫外線および近赤外線の波長のみを吸収し、電力に変換する。既存の建物の窓に貼り付けるだけで発電でき、透明なため窓からの眺めを損ねない。従来のソーラーパネルと比べエネルギー効率は低いが、建物が密集しソーラーパネルの設置が難しい都市部でも、多くの場所に設置できる可能性を持つ。広大な面積になる建物の窓を透明な太陽電池で覆うことができるようになれば、化石燃料の使用を大幅に減らすことができると期待される。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。