電子マネーの普及は社会の効率化を促すが、一方で現金のチップを受け取る大道芸人にとっては死活問題になり得る。そこでロンドン市は、スウェーデンのスマートフォン決済プラットフォームと連携し、大道芸人のためのデジタル投げ銭に乗り出した。iZettleは、見物客がクレジットカード、スマートフォン、そしてスマートウォッチで投げ銭ができるシステムだ。実証実験の結果、接触しない形での決済ができることによって受け取る額が相当増えた、という報告もある。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。