パリのセーヌ川に浮かぶ「ラダマン号」は、ヨーロッパ唯一の精神科病院ボートで、年間約50人の患者を受け入れ、日帰りで精神的なケアを提供する。ボートには診察室、調理室、絵画のスタジオ、図書室、リラックススペースがある。患者と医療スタッフは「共同治療者」として平等な関係で治療に取り組み、芸術活動や作業療法を通じて自己表現と成長を促す。患者とスタッフはボートを「第二の家」とし、居場所として大切にしている。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。