循環葬は、火葬後の遺骨を粉骨し、専用機器で細かく粉砕して森の土壌に埋葬する新しい葬法だ。リン酸カルシウムを含む遺骨は栄養源となり、樹木や土壌に還り、循環するしくみ。森林保全の観点から墓標や墓石を設置することはできない。契約金の一部は森林保全に充てられ、管理費用は無料である。無縁墓への不安を抱えている人が多く、それに伴って永代供養を考える人も増える中、新たな選択肢となる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。