インド生まれの粘土でできた冷蔵庫。古くから親しまれてきた粘土と、水の循環によってできる冷気で食品を冷やし、電気を一切必要としないという画期的なエコ製品だ。耐久性もある。また、値段も約5000円ほどと家電にしては安価で、貧困状態にある人でも手が届きやすい。創業者自身が、2001年にインドを襲った大地震で被災し、壊れた冷蔵庫の写真を新聞で見て、電力を必要とせず多くの人が使える冷蔵庫を作ろうと試みたことから始まった、という誕生秘話もある。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。