デンマーク・カルンボー市の「Kalundborg Symbiosis」は創設から現在まで50年以上にわたって熱や水、蒸気、廃棄素材などを地域内の異なる業種の大企業のあいだで循環させている。複数の企業間で協業し、異なる産業のセクターでそれぞれが持つ「ごみ」や知識を互いに共有し合う仕組みだ。たとえばアスナス発電所の余剰熱は、地元の3,500軒の住宅を暖めるのに使われ、副産物として出る汚泥は農業用の肥料として販売されている。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。