オハイオ州立大学が、石炭火力発電所の副産物である石膏(せっこう)を使って土壌改良を行い農作物の品質を向上させる方法を発表した。石膏は農作物に必要なカルシウムと硫黄を供給し、土の水吸収を助けて土壌浸食を防ぐため、土壌の質を改善してくれる。石膏自体は自然界に多く存在するが、石炭火力発電で副産される石膏の粒子のほうが土壌改善により適した形をしているという。石炭火力発電所から排出される石膏の埋め立てを減らし、土地も豊かになる一石二鳥以上の試みだ。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。