信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしても、自動車が速度を落とさずに突っ切ってしまうことがある。アイスランドの小さな町には、細い道の横断歩道の前では自動車が自然と速度を落とすようにと、トリックアートを使ったユニークな仕掛けがある。横断歩道に白い塗料だけでなく薄いグレーと濃いグレーを絶妙な場所に塗ると、正面から走ってくる車から見ると白い立体の棒が宙に浮いているように見えるので、ドライバーが自然と速度を緩め、自動車事故の減少につながる。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。