米パデュー大学研究チームが、新たにカニの殻をつかったナノ発電機(TENG)を開発した。ナノ発電機とは、ごく小さな物理現象からエネルギーを取り入れて発電する技術のことだ。研究チームが注目したのは、通常はゴミとして捨てられるカニやエビの殻。これらに含まれるキトサン(海洋甲殻類の殻に含まれる天然バイオポリマー)を使用して、ナノ発電機を作り上げたのだ。キトサンベースのナノ発電機はエネルギー変換の効率が良く、生分解率を調整できることが特徴である。
リサーチャー, Vienna
イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。欧州在住フリーライター。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。趣味は旅行・油絵・書道・犬の飼育・ワイン(飲酒)。