フィンランド技術研究センターが、樹皮やおがくずなどの林業廃棄物を、輸送用燃料や化学物質に変える新技術を開発した。この技術では、ガス化プロセスを利用し、林業の廃棄物からできたバイオマスエネルギーを、液体炭化水素やメタノール、メタンなどの化学物質に変換する。これが製油所でさらに加工され、約55%が輸送用燃料に、20%~25%が地域暖房や工業プロセスの蒸気生成に使われる。ガス精製が簡素化され、プロセスで発生した熱を年中利用できるのがこの技術の大きな利点だ。